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コラム「一滴」 2011年2月

「ハーバート白熱教室」というマイケル・サンデル氏の講義をテレビでみた。面白いので『これからの正義の話をしよう』という本を買って読んでみた。
「政治とはなにか」「正義とはなにか」「哲学とはなにか」を考えるにはよい教材だと感じた。例えば「功利主義」について、「ある健康な臓器を持っている1人を殺して、いろんな臓器を移植すれば5人が助かる」、果たしてこの殺人行為は許されるのか?このような命題を考えながら、正義とはなにかを考えさせるのである。殺人をしてまで臓器移植を許す人はいないであろう。


しかしこれに近い話はよくあることなのだ。普天間基地移設問題に絡んで「普天間基地の辺野古移設について県民に受け入れを甘受してほしい」とある政治家が述べたことも、沖縄だけが犠牲になってくれれば、本土全体が安全になるということと同義語ではないだろうか。これなどはまさに、「1人が死ねば5人が助かる」という事と本質は同じである。


本当にこのような解決方法しかないのか?違った方法での解決があるのではないかと、自分の頭で考えることが哲学なのだと思う。マイケル・サンデル氏の言いたいことは、正義のための「判断基準」「羅針盤」をしっかり持って生きよということではなかろうか。(山)




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