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コラム「一滴」 2011年3月

これまで、高血圧、糖尿病などいわゆる“生活習慣病”の治療に、食事・運動・薬などが大切とされてきた。ところが、実は、生きがい・人間関係・生活環境・心のゆとり・お金のゆとりなどの方がもっと大切だということが社会疫学(健康の社会的決定要因を追求する学問)の分野から提起されている。


この分野の第一人者のイギリスのマイケル・マーモット氏は、人が健康で長生きするためには、自分の人生を自分でコントロールしていること、社会的参加の機会が多く人間関係が豊かであることが大切だと言っている。そのためにはある程度の時間的・経済的ゆとりが必要であるし、こうしたことが“生活習慣”にも大きく影響することは想像に難くない。また同氏は、平等で信頼感のある社会ほど長生きできる社会である、ということも主張している。


こうした視点から見ると、いのちを大切に考える私たち民医連が「無差別・平等の医療と福祉の実現」(民医連綱領)をめざしていることや、貧困問題に取り組んでいる意味も良くわかる。目の前の患者さんをよくすることと、社会をよくすることは分かちがたく結びつており、民医連ではたらく職員が政治や社会について議論し行動することはやはり大切なことなのだとあらためて思う。(高)




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