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コラム「一滴」 2012年6月

5月15日は沖縄本土復帰40年であった。40年前の5月、私は大学2年生であった。その時の熱気をよく覚えている。改めて沖縄のことを知るため「琉球王国」高倉倉吉(岩波新書)を読んだ。

著者は沖縄を以下のように捉えている。第一に日本列島の社会と共通の文化的基盤から出発しながらもしだいに個性化の過程をたどり、日本列島の国家と明確に区別される「琉球王国」を形成した。


次にこの王国は島津侵入事件(1609年)を契機に近世日本国家の国家体制(幕藩制国家)に編成され、薩摩藩に管理された。しかし「王国」体制は温存されたまま「中国皇帝(明朝の滅亡後は清朝)の冊封を受けていた。薩摩藩の管理下にありながら、中国皇帝の冊封を受け、しかし実際に統治したのは琉球国王であり「首里王府」であったのだ。


その後1879年の琉球処分によって王国が崩壊し「沖縄県」が設置された。その後はご存知のとおり、太平洋戦争後の1952年に日本は独立を回復したが、沖縄は「アメリカを唯一の施政権者とする信託統治制度の下」に置かれた。その20年後本土復帰となった。その40年後が本年5月であった。


このような歴史背景を知ると、今テレビ放映されている「テンペスト」は単なる歴史ロマンではなく、沖縄の政治外交ドラマとして見る事ができる。(山)




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