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コラム「一滴」 2012年8月

NHKで「スーパープレゼンテーション」という番組があり、公衆衛生学者のリチャード・ウィルキンソンの「格差社会の衝撃」が紹介されていた。国民の幸福度や社会問題の頻度は、国民総所得では計れず、所得格差の大きさ(貧富の差)に比例するというものだ。感覚ではわかっていたつもりだが、世界各国の統計による見事な相関は、誰もが目を見張るに違いない。格差の拡大によって、精神疾患、殺人数、高校中退などが増え、平均寿命が下がる。社会心理的影響も注目されており、ストレスが増し、暴力が増加するという。

格差が大きく、問題発生率の高い典型は米国に代表される欧米諸国で、格差が小さく、問題発生率の低いのが北欧と日本である。格差の少ない原因は北欧と日本では異なり、北欧は大きな所得格差を税金で再配分して、社会福祉を充実させているが、日本は所得自体が小さく、税金も低く、社会保障も少ないという。実感は伴わないが、世界的には恵まれているらしい。

格差の是正は富裕層にも恩恵があるが、欲の固まりの彼らが満足することはないだろう。国民多数の運動で、住みよい日本に変えていこう。すぐに世の中が変わらなくてもがっかりする必要はない。まず、できることから始めるのが、あらゆる問題の解決の始まりである。




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