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シリーズ 介護の現場から第13回

社会からの孤立化防ぎ安心して暮らせるために

私たちヘルパーは、利用者の状況に合わせた日々の援助に加え、突発的に生じる不安や生活障害に対応し、在宅生活が継続できるよう奮闘しています。援助の内容や方法は十人十色。訪問は一人で行い、質の高い援助や判断を求められるため精神的疲労も多く、くじけそうになる時もあります。それでも利用者の笑顔や感謝の言葉に励まされ、ヘルパー全員が一丸となって生活を丸ごと支えられるよう頑張っています。

人工呼吸器を装着して在宅生活を続けている80歳のAさんは、息子さんとの2人暮らしです。Aさんは、食事介助、排泄物の片付け、痰吸引、呼吸器管理等の介助が必要で、常時介護者がいなければなりません。人工呼吸器を装着しているため短期入所や通所サービスは利用できず、介護者である息子さんの負担は計り知れません。その息子さんは生活を維持するために仕事を続けなければならず、その上地域の中では行事への参加やそこでの役割も求められます。

私たちはAさんへの支援に加え、息子さんが仕事だけでなく地域との付き合いも続けられるよう、その時間を保障しています。それは、Aさん世帯が社会から孤立することなく、地域の中で安心して暮らしていくために欠かせないことだからです。

介護虐待や介護者の自殺など痛ましい事件を目にするたびに胸がつまります。私たちヘルパーは、日々の援助技術の向上はもちろん、命の尊厳と人権を守り抜くために、利用者やご家族に寄り添い、安心して地域で暮らし続けられるよう関わっていきたいと思います。しかし、介護保険制度の規制で利用者さんの要求にすべて応えきれない実態もあり、制度と利用者の狭間に入ってつらい思いもします。高齢社会を迎えるにあたり生活を支えるヘルパーの役割は重要で期待もされています。しかし、労働実態に見合った介護報酬ではないため、ヘルパー就業が定着しない実態があります。ヘルパーの処遇改善として2年前から補正予算で行われてきた介護職員処遇改善交付金は今年度で打ち切られます。

私たちヘルパーの身体的・精神的疲労が改善され元気に笑顔で働き続けられるためにも、介護保険制度の充実と働く介護職員の処遇改善を目指し、これからも民医連で働くヘルパーとして利用者の生活を支えていきたいと思います。

(ヘルパーステーションあらぐさ)




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