麻疹と風疹の予防接種は済んでいますか?

 麻疹(はしか)と風疹が、子どもだけの病気ではなくなってきました。予防接種が始まってから自然感染が減り、予防接種を受けていない人が免疫を持たないまま大人になっています。
妊娠中に麻疹になると重症化しやすく、また流産することもあります。また出産後に麻疹になると生まれてすぐの赤ちゃんに麻疹をうつしてしまいます。
 妊娠早期に風疹になると、先天性風疹症候群といって、生まれてくる赤ちゃんが、心臓や、目、耳などに重い障害を持ってしまうことがあります。

 

甲府市における麻疹ワクチン接種率

生まれた年度 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99
現在の年齢 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3
接種率(%) 65.5 62.5 65.1 68.6 75.0 78.8 77.9 77.3 76.1 74.8 71.5

 麻疹の流行を完全に止められるのは、接種率が最低90%以上ある場合です。ワクチンを接種していても、免疫が弱くなって感染することもあります。小学校高学年で、もう一度自費でワクチン接種を受けることをお勧めします。一度もワクチンを接種せず自然感染もしなかった場合、麻疹が流行すれば感染を避けることはできません。最も感染しやすい病気の初期には麻疹と診断できないからです。

 

甲府市における風疹ワクチン接種率

生まれた年度 82〜88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99
現在の年齢 20〜14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3
接種率(%) 今回調査できず 28.4 16.9 28.8 42.6 60.0 60.6 62.8 63.7 60.6 56.8

47.3

 1994年までは、中2の女子全員に、中学校で風疹のワクチン接種が行われていましたが、1995年から7歳半までの幼児が個別接種を受けるように変わりました。
 中学校でも受けられず、個別接種の年齢を過ぎていた、1982〜1988年生まれの人には、保健センターで月に2回集団接種が行われています。この中学生への集団接種も2003年9月で終了します。1992年生まれまでの接種率は特に低く、あと10年もすれば全員妊娠可能年齢になります。女子が妊娠中に風疹にかかったら大変です。79年4月〜87年9月生まれは中学生といっしょに保健センターで受けられますが、やはり2003年9月までです。
 いつでも、どの年齢でも接種が受けられるようにしてほしいものです。女の子でまだの方は自費ででも受けることをお勧めします。

※ 風疹・麻疹ワクチン接種および抗体の検査は、甲府共立病院産婦人科でも受けることができます。

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