嚥下困難食基準
< 嚥下困難食のポイント >
嚥下困難食に求められることは、嚥下しやすいこと・誤嚥防止と咽頭残留物の除去である。
そのためには、適した物的条件・温度管理が必要である。
(物的条件) 1、適度な粘度があり、食塊形成しやすい。
2、口腔や咽頭を変形しながら滑らかに通過する。
3、べたつかずのどごしがよい。
4、密度が均一である。
(目標)
|
目標 |
開始期 |
ゼリー状のものが飲み込める |
導入期A |
均一で、舌でつぶすと離水するものも飲み込める |
導入期B |
不均一で、粒があるものが飲み込める。舌でつぶしてバラけるものが飲み込める。 |
安定期 |
経管栄養に頼らず、経口で栄養摂取ができる。 |
(基準)
|
形態 |
量 |
主食 |
副食 |
参考 |
開始期 |
ゼリー |
1品(1食あたり) 50~100kcal |
|
果汁ゼリー ゼリー類 |
経管栄養主体 |
導入期A |
主食を追加 | 4品(1食あたり) 200kcal |
カッター粥100g (のり佃煮など) |
○ 果汁ゼリー ○ ヨーグルト ○ プリン ○ 卵豆腐 上記から2品 |
経管栄養主体主食が入るので食事への導入
|
導入期B |
ペースト状のものを追加 | 5品(1食あたり) 270kcal |
トロミ粥150g (のり佃煮など) |
○ たんぱくペースト ○ 野菜のマッシュ 上記から 1品 導入期Aから2品 |
経管栄養併用 |
安定期 |
|
6品(1食あたり) 500kcal |
トロミ粥300g (のり佃煮、ペースト漬物) |
○ たんぱくペースト ○ 野菜のマッシュ 上記から 2品 導入期Aから1~2品 |
経口栄養 (摂取量により経管栄養併用) |
>> 戻る