放射線室 Radiology 紹介
放射線室の歴史と業務
当院での放射線室の歴史は、1971年5月24日の病院開設とともに始まりました。一般撮影の設備で出発し、現在ではそれに加えX線TV、X線CT等の装 置を有し3名の診療放射線技師で業務にあたっています。当室では峡東地域の2次救急医療圏を支える役割として365日の緊急時のオンコール体制を取り救急 業務にあたっています。 | ||||||
医療福祉宣言
私たち放射線技師は
1,最小の放射線量で最適な診断画像を作ります。
2,常に放射線医療技術を磨きます。
3,放射線機器や放射線の適正な管理で安心安全な検査を行います。
- 患者さんと共に
1,核兵器など原子力の軍事利用には絶対反対します。
2,原発など安全が確認されていない原子力利用にも反対します。
2003年12月20日
2003年に制定された医療福祉宣言を柱に、より時代に即した内容にて領域の一つ一つに専門性を高めるとともに、総合的な検査の質の向上として、全員で保有する装置や検査への習熟を行っています。また画像精度の追求とともに医療被ばく低減にも努め安全で安心な放射線診療を提供しています。
職場方針
2003年に制定された医療福祉宣言を基礎に、職場内での以下の方針を持ち日々の診療に望んでいます。
Ⅰ 検査精度向上
Ⅱ 医療安全
Ⅲ 医療被ばく低減
Ⅳ 円滑な職場運営
Ⅴ 諸運動
Ⅵ 職能団体
放射線室での検査と様々な役割
- 一般撮影(ポータブル・骨密度検査含む)
- X線TV
- X線CT
- 被ばく管理
- 院内委員会活動
- 院内の役割
- 院外活動
1.一般撮影(ポータブル・骨密度検査含む)
1-1 一般撮影
一般撮影業務では小児から成人についての胸部・腹部撮影、そして骨や耳鼻科領域などの全身に対応したエックス線撮影を行っています。撮影に用いる装置もデジタル化されており、より迅速で最適化された画像提供に努めています。ポータブル撮影では放射線室まで写真を撮りにくることのできない方に対して、病室や救急の場面等で撮影を行っています。
1-2 骨密度検査
かかとの骨である踵骨内部に存在する海綿骨を専用の超音波装置にて測定することで、骨の強さの検査を行っています。人間ドックや整形領域にて需要の多い検査です。
2.X線TV
X線TV装置を用いて上部消化管や下部消化管等の透視検査を行っています。リハビリ領域では嚥下造影検査と幅広い領域にて検査を行っています。
3.X線CT
X線16列CT装置[AquilionLightning(TSX-35A)]にて体の輪切りの撮影を行っています。近年X線CTについて検査による被ばくの多さが指摘されていますが,当院においては可能な限り放射線量を低減し、且つ診断に最適な画像の提供に努めています。
4.被ばく管理
働く者の健康を守る立場から、院内で放射線業務に従事する職員の個人被ばく管理と放射線防護のための器具等の管理などを行っています |
5.院内委員会活動
◆ セイフティーマネージャ会議
◆ 医療機器安全管理委員会
◆ 院内感染職場担当者会議
◆ 健診担当者会議
◆ 医学生委員会
◆ 民医連活動各委員会(反核平和委員会コメディカル担当)
6.院内の役割
◆ 職員の個人被ばく管理
◆ プロテクタ等個人防護具の管理
7.院外活動
◆ 一般社団法人 山梨県診療放射線技師会 理事
◆ 日本放射線公衆安全学会 理事
◆ 山梨県反核医師・医学者の会 事務局
◆ 各学会・研究会へ積極的参加
8.資格
◆ NPO法人 日本乳がん検診精度管理中央機構 撮影診療放射線技師 1名
◆ 公益社団法人 日本診療放射線技師会 放射線管理士 1名
◆ 公益社団法人 日本診療放射線技師会 放射線機器管理士 1名
◆ 公益社団法人 日本診療放射線技師会 医用画像情報精度管理士 1名
◆ 公益社団法人 日本診療放射線技師会 シニア放射線技師 1名
◆ 公益社団法人 日本診療放射線技師会 医療被ばく低減施設認定チーフサーベイヤー 1名
◆ 公益社団法人 日本診療放射線技師会 医療被ばく相談員 1名
9.診療放射線技師とは
診療放射線技師(Radiological Technologist)とは
1951年診療エックス線技師法が制定・施行されたことに始まります。その後名称変更を経て1984年診療放射線技師法として現在に至っています。この診療放射線技師法では医師・歯科医師の指示のもとに人体に放射線を照射することのできる医療職種です。医師・歯科医師・診療放射線技師以外の職種は人体に放射線を照射することはできません(業務独占資格)。
現在、医療における放射線検査は様々な分野に細分化され欠かすことの出来ない領域となっています。当院の診療放射線技師はこの細分化された領域の一つ一つに専門性を高め臨床要求に対応しています。また専門性の追求だけではなく総合的な検査の質の向上として、全員で保有する装置や検査への習熟を行っています。 画像精度の追求とともに医療被ばく低減にも努め安全で安心な放射線診療を提供しています。
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